「共通テスト」についての考え

当講座では、「早大入試に必要」である場合に、共通テストの対策を引き受けさせていただくという形です。個人的に共通テストは、予備校や塾の講座よりも、高校3年間の授業から各受験生が学び取った知識や方法で取り組まれるのが最もふさわしいと考えるからです。また、それこそ共通テストについては優れた問題集がたくさんあります。

早大入試における共通テスト利用の拡大には、個人的に隔世の感があります。このことは、早稲田大学が共通テストを、受験生の学力を客観的に測定する上での「良問」として受け入れていることの証左だと個人的に考えています。早稲田の入試も、きちんとしたアプローチ・解き方を身に付けた人には「良問」と感じられるはずです。

当講座を受講される際に、共通テストの得点(率)をご提示いただくことも可です。英語・国語につき、ともに85%前後に達していれば望ましい水準です。

ここまでくれば、あまり詰め込んだり、新しい参考書・問題集を始めたりせずに、これまでの重要事項の確認や弱点分野に絞った知識の補強に抑えて、体調をしっかり整えて共通テストを最後まで受けきることが大事だと思います。

地方と「推薦入試」

このところ、大学受験における「推薦入試」の広まりが注目されています。その中で、早稲田については社会科学部のAO入試が比較的よく知られていて、「地域連携型入試」も、部分的に推薦入試としての性格を有していると言えるでしょう。

そういった推薦入試と、早大生の出身地域について考え併せてみると、やはり「都市部」からの志望者の方が有利という結論になってしまうのでしょうか。早稲田で学び、そこでの教育の一端を担わせていただいて、ご両親が駐在員だったり、高校時の留学経験があるといった方は少なくなかったです。もう一つ個人的な体験として高校時代には、つくばや、柏や東京の予備校に通いやすい地域の人たちとの情報や環境の格差からくる不利にも遭いました。

しかしながら地方には、豊かな自然環境や伝統文化がまだまだ残っています。また、地域社会は、それをどう維持・発展させていくかという問題を国・中央にも投げかける「課題先進地域」でもあるといえます。そういった地域社会で生活する受験生には、「都市部」の受験生にはない独自の問題意識や発想が必ずあるはずです。それらは必ず推薦入試でも「強み」や「個性」として具現化できるでしょう。

「18歳成人」は、若年者層の方々が、地域社会に参画していく上で大きなチャンスだと思います。私もこの講座を通じて、地域社会に根付く規範(しきたり)を決して全否定したりはせず、それでも地域にごくささやかでも、現実的に受け入れていただけるような「変化」や「違い」をもたらしていければと考えております。

当講座では、早大推薦入試対策も提供可能です。受講者ご自身がお持ちの個性と問題意識を最大限尊重し、それらの具体化・明確化をサポートさせていただく方針です。

早大生の出身地域

早大生の出身地域については、試用時のブログでも触れました。それについての具体的なデータを見た上で整理すると、年度ごとの変動はあるものの、大雑把に言って東京が40%、神奈川が15%、千葉・埼玉がそれぞれ9%です(厳密には、合格者の出身高校が所在する都道府県ごとの割合です)。

茨城県は1.5~2%といったところです。都道府県の魅力度ランキングでは最下位になることの多い茨城県ですが、北関東3県の中では一番割合が大きいです。

あまりに均質的な人たちだけで固まると、革新的なものは生まれにくいと言えると思うし、「優等生的なイメージ」に収まるのが早稲田にとってあまり良いことだとは個人的に思いません(大学教旨に「模範国民を造就する」とあるものの)。

私が育てたいのは、自分で責任を持って自由に考え行動し、自ら成長していける方、常に社会に対して問題意識を持ち、むきだしの営利だけでなく社会的課題の解決に寄与する意志を持ち、実際にそうすることのできる方、そして故郷への愛着を持ちつつも、「都市」を決して扱き下ろしたりせず、「都市」を受け入れ、そこから学べる方です。

ちなみに茨城県は、野口雨情や飛田穂洲といった早稲田大学出身者を輩出しています。

古文勉強法(単語)

「古文」は苦手という方も多いと思います。今回は、まずその「古文単語」の現実的な勉強法について考えてみたいと思います。いきなり結論から言うと、古文単語は受験勉強の「単語学習」一般の中で、「英単語に付随するもの」としてやるのが良いと思います。つまり英単語の「おまけ」としてです。

「古文」は、『国語』の中で、「現代文」ほど比重は高くないものの、「漢文」とも違って入試国語で問われないということも基本ないため無視することはできない一方、覚える事項は少なくはないです(すごく多くもない)。

現代文は「覚える」事項が突出して少ないという意味で特殊な科目なので(後で書きますが、早稲田を含む難関大学は評論用語に習熟しておく必要があります)、古文と現代文をまとめた国語として、わざわざ「覚える」勉強をしようとする動機が生じにくいと言えるかもしれません。

英語と古文の単語学習の割合は、8:2から7:3で十分だと思います。日頃の英単語学習で、今日はもう十分だと思ったり、少し疲れたなと感じたら、日本語であり情報量としてはずっと少ない古文単語をやれば一息つけて、少しだけほっとできるかもしれません。

受講料5%引きキャンペーン(偏差値70以上30%、65以上10%引き)

当講座では、「無料体験授業」のようなものも一切ございませんが、そういったものが無い代わりに、大手予備校の模試で偏差値70以上の方については月ごとの受講料の30%を、65以上で10%を、要件を満たして実際に受講される方はどなたでも5%を免除させていただきます。

2023年度に実際に早稲田大学を受験される方が、当講座の冬季・直前講習を受講される場合です(他コースにも適用)。

なお、偏差値が70以上でも早稲田は決して安泰ではないので、この点くれぐれもご留意いただきたいです。

*このキャンペーンの有効期限は1/21までです。割引率については随時検討し、変動することがあります(1/6改定)。受講希望のご連絡をいただいた時点の割引率が適用。

偏差値「61」以上を求める理由

当講座を受講していただく際に、入塾テストのようなものは一切ありませんが、受講要件として、通年・講習かを問わず、また志望学部・学科によらず「偏差値61以上」を要件にさせていただきます。

なぜ「60」ではなく、「61」なのか、それには複雑な理由があります。まず、私が受験した頃と比べて、参考書・問題集が非常に進化してきていて、映像授業も普及し、予備校的な指導法も相当程度、一般に浸透してきました。なので、そもそもどう勉強をすれば良いかが分からないといったようなことでなければ、偏差値60への到達はそれほど難しくないと考えます。

正直、早大受験で勝負できるのは、偏差値65以上から(特に政経・法)だと考えます。大手予備校が公表してくださる大学ごとの基準偏差値一覧を見た時に、早稲田の学部・学科間の差異が縮小し均一化の方向に進んでいる傾向が見て取れ、65前後に収斂しているのがわかります。

私の第一の仕事は、私が最も適切だと考える早稲田大学入試問題へのアプローチを、入試までに受講生の方々に身に付けていただくことです。その土台となる基礎学力は前もって身に付けておいていただきたいです。早稲田は「普通」では受からないので、そのため60から偏差値を1つ独力で上げて、まず「違い」を示してほしいです。

また、私自身塾講師の経験があるので、成績の向上に寄与したいという思いもやはりあります。65に設定したら明らかに横柄で、そもそもできる方だけを楽に教えたいかのようになってしまいます。よって、62か63辺りに設定したいのですが、何よりも「早稲田大学に必ず合格する」という「意志の要件」を、成績要件より重視したいために61とさせていただきました。

ブログの再開

試用で運営していたブログをこの新しいサイトで再開いたします。

当然ながら、当講座の授業の具体的な中身・教え方についてここで書くことはできませんが、派遣可能地域で早大受験を考えている方々を念頭に、「地方からの早稲田受験」に役立ちそうな早大受験・受験一般に関する情報を、引き続き発信してまいります。