予備校を超える:「ゼミ」対応力

当塾の「少人数指導」は、最大定員を4人とします。この人数は大学の演習(ゼミ)よりも、大学院の演習の規模といっていいものです。自然豊かで静かな環境のもとで、良質の情業を提供し、早大入試突破に必要不可欠な高い集中力を涵養することが狙いです。

大学受験予備校は根本的に、大学への合格こそが至上命題で、入学してからどう学んでいくかまでを教えてくれるところではありません。それでも私個人は、早稲田大学法学部で一年次の授業を受けていて、予備校(代ゼミサテライン)で学んだことが大いに役立っているということを実感していました。

それでも残る極めて大きな問題として、予備校の授業は大学の「演習」(ゼミ)での対応力を養うことにはほとんど全くといっていいほど寄与しません。演習は、必修でない限り履修しなくても問題なく卒業できますが(私は演習で是非ともご指導いただきたい先生がおられたので履修しました)、早稲田大学では、重視する少人数教育の一環として、一年次より教養科目・専門科目を問わず多彩な演習科目が設置されています。それらの演習での体験は、高校の授業とも予備校の授業とも根本的に異なるものでした。

演習の単位数は、講義形式の授業の単位数と変わるものではありませんが、とりわけ3・4年次の専門演習については、大げさではなく全履修単位の半分を占めるかのような存在感があります。

形式として、大学の演習の規模に類似した授業は提供されているようですし、私自身、受講者の方々の大学の演習での対応力をどう養っていくかという方法について現段階で完全に固まっているわけでもありません。しかしながら、地方の学生が東京の早稲田大学での演習にどう適応していくのかというのは大きな課題です。このことにまで目配りした授業を提供するのが当塾の独自性であり、「予備校の限界を超える」特徴として押し出していきたい点でもあります。

ゼミを「支配」しようとするのでもなく、常に脇に追いやられているのでもなく、受講者の方々が自分自身の良い個性を見出し、かつ最大限に活かして、堂々と建設的な形で、ゼミの議論と運営に参画していけるようになるのが、早大合格と並ぶ本講座の目標です。

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