スタディサプリと「ただよび」

スタディサプリと「ただよび」。私の方が後発で、僭越ではありますが、この2つは正直に言って「脅威」です。まずスタディサプリについて、価格が驚異的に安いだけでなく、難関大対策を含めた授業の質も非常に高そうで、講座のコンセプト自体もスタイリッシュだというのが印象です。私がもし今受験生だったら受講していたかもしれませんし、私にもし受験生の子供がいたら受講させていたかもしれません。

ですが、それ「だけ」で、特に「難関大対策」として「十分」でしょうか。また、スタディサプリは予備校に対する自らの価格面での優位を非常に強調されていますが、それと同時に塾・予備校との「併用」を推奨してもいます。

本講座も、「予備校との掛け持ち歓迎」と書いていますが、それは講師自身の学力を大幅に引き上げる楽しい講義を提供してくださった代々木ゼミナールの先生方に対する「敬意」によるものです。スタディサプリの講師の方々は「絶賛売り出し中」の感がありますが、私が受講していた頃の代ゼミの先生方ほどの「強烈な個性の輝き」がはたしてあるでしょうか。

私は100%の自信をもって、「本講座だけで早稲田の一般入試対策は十分」と断言できます(政治・経済以外の地歴公民と、数学は提供していないものの)。

また本講座は、行き過ぎの低価格競争に参戦するつもりはなく、あくまでサービスの内容に見合った適正かつ良心的な価格を追求します(それを公開もしています)。低価格競争を仕掛ければ、いずれは自分が「仕掛けられる側」になるのは目に見えています。そこで、次は「ただよび」についてはどうでしょうか。

「ただよび」はもちろん「受講料」といった話すらないわけですが、当然「コストが全く0」という話でもないわけです。また、講師の方々も腕利きの猛者で、個々の動画もYouTube動画としても非常に面白そうだという印象があります。ですが、学習系動画(チャンネル)はYouTube上に数多あるわけで、個別的には、同じテーマで他チャンネルのもっと良い動画があるかもしれません。

また、スタディサプリ以上に進路相談や質問対応には困難が伴いそうです。やはり、スタディサプリと同様、ご自分の勉強の中に「部分的かつ効果的に組み入れる」のが現実的だと思います。今現在、吉野先生が「ただよび」にいらっしゃるのかそうでないのかがよくわかりませんが、あそこまで古文という科目を「楽しく」教えられる方は、そうはおられないと改めて思います。

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA