地方と「推薦入試」

このところ、大学受験における「推薦入試」の広まりが注目されています。その中で、早稲田については社会科学部のAO入試が比較的よく知られていて、「地域連携型入試」も、部分的に推薦入試としての性格を有していると言えるでしょう。

そういった推薦入試と、早大生の出身地域について考え併せてみると、やはり「都市部」からの志望者の方が有利という結論になってしまうのでしょうか。早稲田で学び、そこでの教育の一端を担わせていただいて、ご両親が駐在員だったり、高校時の留学経験があるといった方は少なくなかったです。もう一つ個人的な体験として高校時代には、つくばや、柏や東京の予備校に通いやすい地域の人たちとの情報や環境の格差からくる不利にも遭いました。

しかしながら地方には、豊かな自然環境や伝統文化がまだまだ残っています。また、地域社会は、それをどう維持・発展させていくかという問題を国・中央にも投げかける「課題先進地域」でもあるといえます。そういった地域社会で生活する受験生には、「都市部」の受験生にはない独自の問題意識や発想が必ずあるはずです。それらは必ず推薦入試でも「強み」や「個性」として具現化できるでしょう。

「18歳成人」は、若年者層の方々が、地域社会に参画していく上で大きなチャンスだと思います。私もこの講座を通じて、地域社会に根付く規範(しきたり)を決して全否定したりはせず、それでも地域にごくささやかでも、現実的に受け入れていただけるような「変化」や「違い」をもたらしていければと考えております。

当講座では、早大推薦入試対策も提供可能です。受講者ご自身がお持ちの個性と問題意識を最大限尊重し、それらの具体化・明確化をサポートさせていただく方針です。

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