ドラマ『臨場』と早稲田

『臨場』というドラマをご存知の方もおられると思います。その『臨場』の主人公は、俳優の内野聖陽さん演じる倉石義男検視官です。内野聖陽さんは、横浜市出身で、早稲田大学政治経済学部政治学科を卒業されています。

ドラマの中での倉石検視官の口癖であり、仕事の哲学ともいえる台詞が「根こそぎ拾え」と「俺のとは違うなぁ」です。もちろんこれらの台詞は、ドラマ内の殺人事件現場での犯罪の痕跡(証拠)と推理についてですが、私はその台詞から個人的にすごく「早稲田的」なものを感じてしまいます。

「普通の人」が深く考えず素通りしてしまうような物事の中にも意味と価値を見出すことで「違い」を生み出す、というようなことを研究で実践されている早稲田関係者の方もおられます。私も含め、単に「人と同じ」や「平凡」を嫌う早稲田関係者は少なくないと思います。ただ、「天邪鬼」や「何でも人と逆張り」にならないよう注意する必要はありますが。

刑事ものドラマの連想で、水谷豊さん演じる『相棒』の杉下右京は東大法学部出身の役柄です。「東大」というと私は「完璧」という言葉をイメージするのですが、杉下右京でも途中まで事件の筋を読み違えていたりすることもあるので、「完璧」というのはなかなか実現し難いのだと思います。

『HERO』の久利生検事や、『イチケイのカラス』の入間裁判官のような理想的な法曹関係者も現実にはなかなかいないと思いますが、刑事・法曹もののドラマを見ることは、『政治・経済』の勉強にもなりますし、法学部志望の方たちにとっても有益だと思います。

私も早稲田大学法学部出身ですが、さすがにロースクール(法務研究科)の対策講座は提供させていただくことができません。

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