本講座だけの特長①:進路相談

本講座の「進路相談」には、独自の特長がいくつもあります。まず、無料(複数回でも)かつ随時開催が可能です。本講座は「早大受験対策講座」であるため、当然「どの大学を受験するのがよいか」という悩みはあまり想定する必要がなく(併願校についてはもちろん相談に応じます)、進路相談が「義務・強制」というわけでもありません。受験する早大学部・学科の選択、受験・勉強法に関する悩みや、悩み一般についても相談に応じます。実施する日時も、時間の幅も柔軟に調整できますし、「二者面談」でも「三者面談」のどちらでも可能です。

大手予備校ですら、「面談」は決まった一定の期間にのみ行われ、その内容は非常に「形式的」で「画一的」なものになりがちなのが現実です。また、「面談」をしてくれるのはまずもって講師ではなく、指導を受け持っていない事務担当者であったり、あるいはさして年の違わない大学生であったりする(これらの人たちによる面談には良い面もありますが、早大出身者であるとも限りません)というのがお決まりのパターンだと思います。

「進路相談」といっても、ご自分の進路を究極的に決定するのは他ならぬご自分自身で、それ以外ありえません。本講座は、よほどあまりにも無謀なものでない限り、受講者の方々ご自身の決定を完全に尊重いたします。その際、「進路相談」が塾側の都合による御為ごかしに決して堕することなく、受講者の方ご本人による崇高な自己決定に少しでも資するアドバイスが提供される、受講者の方にとって意義のある機会となることを固くお誓いいたします。

岸田首相の講演を受けて思ったこと

岸田首相が、早稲田大学大隈講堂で講演をされ、休日にもかかわらず非常に盛況だったようです。広島で開催されたG7サミットの舞台裏のような話が聞けたのなら、それは参加した学生の方々にとって非常に貴重な経験だったのではないでしょうか。私は参加していないものの、以下いくつか思うことを述べたいと思います。

まず、「まさか」というのを強調された講演だったようですが、こと法律に関しては、「まさか」というのは好ましい発想ではありません。例えば、刑法の基本中の基本として、「罪刑法定主義」と「構成要件」という考え方があり、何が犯罪であり、どういう意図と、その意図に基づいたどういう行為が、その行為自身を犯罪たらしめるのかということは「あらかじめ」法律で定められている必要があります。もちろん起こりうるすべての事態を前もって予測することは不可能ですが、刑法以外の法律でも基本的に考え方は同じだと思います。

早稲田大学の学生の方たちが、たとえ日本の現首相の講演であろうと、講演の中身のすべてを無批判に受け入れてしまうなどということが決してないことには全幅の信頼を寄せています。ただ、講演では冒頭の「つかみ」が非常に大事です(私の恩師のお一人である教授のお教えです)。同時並行の広末氏の件をネタにしていただきたかったと申し上げるのはお立場上酷であるにせよ、講演の「つかみ」までも面白かったのだろうなというのは雰囲気としては伝わってこず、そのことにより結語としてはいたって「月並みなメッセージ」へと着地されてしまったのかなと勝手に推測しています。

いずれにせよ、早稲田の多様な講義と頻繁に開催される著名人の講演を積極的に聴くことにより、どういった講演(スピーチ)が「良い講演」なのかを判断する自分なりの「視座」を磨いていき、それをご自分が人前で話す局面でも大いに活用していくことこそが重要です。

「広末氏の早大入学」とは何だったのか

広末涼子氏のスキャンダルそれ自体については、個人的に全くもってどうでもよいのですが、「広末氏と早稲田」という問題については、本講座が目を背けることはできないと考えますので、思うことを書きたいと思います。

私自身、中学から高校にかけて広末氏のファンでした。それでもやはり、広末氏が早稲田大学入学を希望しているという話になった時には、当時精神的に未成熟ながらに、何かすごく不当な扱いをされたという気持ちになり、以後同氏に全く関心がなくなりました。高校に在籍していた時のことでした(受験の年ではない)。

私は現役では早稲田に合格できませんでした(本講座受講者の現役合格のためにはあらゆる手段を尽くします)。そして、広末氏の早稲田入学に劣らず早稲田大学が世間をお騒がせすることになる事件が明るみとなりました。「地方からの学生」が標的となり、人格が踏みにじられたあの忌まわしい事件です。正直私は、早稲田を受けるのが自分にとって良いことなのか悩みましたが、心のわだかまりに何とか蓋をし(完全にそうすることはできませんでしたが)、受験することを決めました。

広末氏の入学と例の事件はほぼ同時期でしたが、個人的にそれは単なる偶然のいたずらだとは思っていません。当時の日本社会にせよ早稲田大学にせよ(世界的にも)、何か「価値基準」が大きく揺らいでしまっていた時期だったように思います。

私が早稲田に入学したのはこの2つの事件が起こった直後でした。早稲田大学での勉強は本当に楽しかったですし、興味を持って真剣に学んだことを正当に評価していただけました。

広末氏の入学と例の事件は、間違いなく早稲田大学の社会的評価を非常に大きく下げたといえます(後の「STAP細胞事件」も)。そして、広末氏があのような形で入学できてしまったことは、広末氏自身の人格形成にも好ましくない影響を及ぼしてしまったのではないでしょうか(もしかしたら現在に至るまで)。

大学にとって「宣伝」はもちろん非常に重要ですが(まして私立大学なら)、一般的な早大志望者のモチベーションを大きく削いでしまっては話になりません。

そして最後に私が言えるのは、「有名人」(たとえ「国民的」であろうと)が、「単に有名人である」というだけで存在感を放てるほど早稲田大学は生易しい学びの場ではないですし、早稲田大学も90年代末~2000年代初頭の不祥事による評価に甘んじているような大学ではないということです。

「チャンスをつかむ」ということ

この講座を運営するにあたり、かすみがうら市とその周辺地域で、今年度早稲田を受けるとすでに決定している人がそんなにたくさんいるとは思っていませんし、本講座を実際に受講してくださる方もそんなにたくさんいるとは思っていません。

それでも私が伝えたいのは、もしほんの少しでも、この講座の存在が「もしかしたら自分にとってチャンスかも」と思っていただけたのなら、迷わず飛び込んできていただきたいということです。「早稲田に入れるなら入りたい」という気持ちがあるのに実際には挑戦せず、そのことを引きずったまま生きていくのは悲しいことです(「早稲田コンプレックス」というのは残念ながらあります。実際に私もそうでした)。

かくいう私も、この講座の運営を「諦めた方が良いのかな」と思う時も少なからずありますが、絶対に諦めるつもりはありません。なぜならこの講座が、必ずかすみがうら市とその周辺地域のどなたかにとって早稲田大学に進む上での「チャンス」となれると確信しているからです。

「どこに生まれたか」ということだけで、早稲田大学への合否が決まったりはしません。ぜひ「挑戦することの楽しさ」を分かち合っていきましょう。

6月からの受講を強くお勧めする理由

本講座の受講は、「6月から」という形を最も強く推奨いたします。なぜなら、7月から受験勉強を本格化するのは「いたって普通」のことだからです。以前にも書きましたが、早稲田大学は、一般的な人が、平均的な高校でごく普通に勉強した「だけ」では、およそ太刀打ちできるような大学ではありませんので、どう「違い」を生み出すかが重要になってきます。

その「違い」の生み出し方にはいろいろな形があるにせよ、少しだけ早いタイミングから対策を始めておくということであれば(もちろん早ければ早いほど良いというわけでもありません)、人並み外れた才能・能力がなくとも難なく実践が可能です。

6月15日までに家庭教師形式での受講を決定してくださった方には、8月まで1回1コマの受講料を「1650円」とさせていただきます。ぜひ6月から一緒に楽しく学んでいきましょう。6月からの受講で、早大入試当日に、「穏やかな心」と「攻めの気持ち」で試験問題に臨める指導を提供できる絶対の自信があります。

地域探求・貢献入試要項の公開

地域探求・貢献入試の要項が、5/26より公開されています。受験を希望される方は少しづつでもしっかり読み込んでいきましょう。

一般入試の枠が狭まっている中、地域探求・貢献入試は「地方の学生」にとって大きなチャンスです。万一、同入試での合格が適わなかったとしても、一般入試に向けた非常に貴重な経験を積むことができます。他方、地域の問題にそれほど大きな関心のない場合には無理して受験せず、一般入試や他の方式に注力しましょう。

早稲田は難易度の高さとともに、大学の「カラー」が非常にはっきりしているので、入試準備の段階からそれに少しづつでも慣れていく必要があります。

地方について考える際、「中央」としての「都市」とどう向き合うかという問題は決して避けて通ることのできないものです。本講座は、受講者の方が独自に見い出した特定的な「地域の問題」を限りなく尊重いたします。その上で、地方と都市の関係のあり方についてぜひ議論を深めていきましょう。

ハンドボールと早稲田

かすみがうら市(特に千代田地区)やその周辺地域(特に行方市麻生地区)ではハンドボールが盛んです。本講座では、早稲田大学での勉学とハンドボール部での活動を両立させ、そのことを良い形で将来に繋げていきたいというの方の受講を大いに歓迎いたします。

世界で最もハンドボールが盛んなのはヨーロッパ(大陸ヨーロッパ・北欧諸国)で、ハンドボールで現在世界最強なのもフランス・デンマーク・スペインといったヨーロッパ諸国です(女子もほぼ同様)。私もヨーロッパで現地調査をしていた時、ハンドボールの試合がゴールデンタイムに放映されていたのが非常に強く印象に残っています。

体格差などの壁は大きいものの、日本からも欧州リーグで活躍されている選手もいて、今後も増えていくものと思われます。その際大事になってくるのが、英語に加えて現地の言語と、ヨーロッパ諸国・EUの政治・歴史・文化についての知識です。早稲田大学でなら、どこにも引けを取らない形で、これらの知識を習得できる環境が整っています。

早稲田のハンドボール部の活動・成績をつぶさにフォローできているわけではないですが、早稲田が関わるスポーツの試合ではもちろん早稲田を応援します。

ハンドボールだけに限らず、スポーツ科学部志望者だけにも限らず、早稲田での学びとスポーツを両立させ、世界に羽ばたきたいという意志を持っている方の受講を心待ちにしております。6月から受講していだだくことこそが「付加価値」(受講者の方にとっての)が高いです。

「合格保証」について

※受講開始時に偏差値60以上の方のみが合格保証の対象です。

本講座の受講を「6月10日」までに決定してくださった方への「合格保証」として、本講座を真面目に継続的に受講してくださったにもかかわらず、もし万一今年度での合格が適わなかった場合で、かつ、翌年度も本講座を受講していただける場合、翌年の授業料を「5ヵ月分免除」させていただきます。

「合格保証」の適用は7月末までで、6月10日~6月末までの受講決定であれば、上記と同様に翌年の受講料の「4ヵ月分」を免除、7月中であれば「3ヵ月分」免除とさせていただきます。

また以前にも書きましたが、6月中に受講を決定してくださった方には、同月の受講料から400円を値引きさせていただきます。

さらに、初回相談と、そこでの「受講にあたってのお願い」の確認といった手続きの簡素化にも努めてまいります(初回相談を「30分」以内で完結するのが理想であり目標です)。

※7月からは集団指導形式の受講料は1回1コマ1500円になります(来年度も3~6月までは1450円とする予定です)。

受講希望のご連絡をいただくに際して

本講座の初回相談は「三者面談」の形式をとりますが(不必要に堅苦しいものにするつもりは全くございません)、メールにて受講希望のご連絡をいただく際には、是非とも「受講希望者の方ご本人」からご連絡をいただきたいです。そうしていただくことこそが、他ならぬ「自分の受験」を自分自身の力で最後までやり遂げる極めて重要な「きっかけ」の一つになるためです。

是非、受講希望者ご本人の方からの積極的なご応募をお待ちしております。

ここ最近の早稲田について思うこと

早稲田大学では、今年度4月より「100分授業」となっています。私は個人的に、この措置をあまり好ましく捉えていません。確かに、「講義」に「演習(ゼミ)」の要素をもっと持ち込んだり、講義の半ばに休憩をはさむことも可能でしょう。ですが、それらは私の恩師のお一人である教授が「90分」の枠で十分になされていたことです。

それより私が問題だと思うのが、「ゼミ」の時間が野放図に延長されてしまうケースです。ゼミの長さが、2時間30分~3時間以上になってしまうようなケースは正直尋常ではないと思います。自己充足的な「ゼミ」という場で、「長時間」の問題を提起するのは、「やる気のない人・音を上げた人」のように捉えられてしまうおそれを感じるため、なかなか難しいものです。個人的に、ゼミの時間の延長は30~45分から、どんなに多くても1時間程度が適当だと思います。

さらに問題なのが、ゼミが5・6限等の遅い時間に開始されるケースでの、ゼミ時間の延長です。横浜や千葉からの通学であっても1時間以上かかるのでしょうし、特に女子学生の夜間の1人歩き(特に終電やそれに近いような時間での)はやはり望ましいとは言えないでしょう。常磐線で通学するようなケースならなおのことです(おそらく今でも早稲田に「22号館」はあるものの)。早稲田には「議論」の良き伝統はあるにせよ、それは「長時間」と必ずしも結びつく話ではないと考えます(いわゆる「論破」とも)。

早稲田大学による、いわゆる「大学10兆円ファンド」への申請については良かったと思います。若干無礼な書き方にはなりますが、「何で早稲田が?」(私立大学による申請は早稲田と東京理科大のみ)と思われる状況での採用となれば、逆に「儲けもの」だからです(あくまで今現在早稲田大学と何ら直接的な関わりのない個人の見解です。またその上述の点について、茨城県の魅力度ランキングの話に近いものを個人的に感じています)。