政経学部独自入試をどう評価するか

早稲田大学政治経済学部の一般選抜は、2021年度入試から日本語・英語の長文からなる「総合問題」(+その前段階で、共通テスト4教科4科目)となっていて、今年で3年目となります。

注目すべきは、「赤本」(教学社)は政経学部の過去問も出しているのに対し、「青本」(駿台)は出していないところです。この政経学部独自入試をどう評価すべきでしょうか。

まず、試験から『国語』がなくなったというふうには絶対に捉えるべきではないでしょう(もちろん「小論文」になったわけでもありません)。確かに、早稲田の他学部の『国語』のような、「人文社会学的」な文章が出題される可能性は今後も低そうですが、「日本語」として『国語』の能力は確実に問われています。古文・漢文の内容が出題される可能性も低そうではありますが、「文語文」も(部分的にであれ)出題される可能性は完全に排除しない方が良いでしょう。

また、通常の英語長文・国語の文章問題と異なり、「社会科学的」な知識と思考力が直接的・間接的に問われているのも政経学部「総合問題」の特徴です。これはとりもなおさず、高校で学ぶ『政治・経済』と『数学』の知識も問われているということです。そして、『政治・経済』で学ぶことの延長として、時事的な現代社会の諸課題への意識と感度の高さまで求められます。

個人的な感覚として、「総合問題」の合格点としては、最低でも75~80%程度必要なのかなというところです。「サンプル」としての過去問がまだ少ないので、類似した出題形式の他学部の過去問も解いておく必要があります。

本講座では、英語・国語の必須受講枠でこの政経学部「総合問題」の対策にも対応いたしますが、選択科目の『政治・経済』も併せて受講していただければ、より万全な態勢で入試に臨むことができます。

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