日本史・古文の「メタ勉強法」

今回は、日本史と古文の「メタ勉強法」について考えてみたいと思います。何やら聞き慣れない仰々しい言葉を用いていますが、ここで言う「メタ勉強法」とは、教科書と、どの参考書・問題集を具体的にどう活用してどのような方法で学ぶかという「勉強法」に先立って、「どういう意識で、ある科目に向き合うか・付き合うか」ということです。

私の推奨する「メタ勉強法」とは、「ある科目について、それが自分の生活とどう関わっているのかに興味を持ちながら、身近なものとして親しんで接する」ことです。

日本史は、根本的には「政治史」として学ぶもので、長らくその政治の中心だったのは、京都と東京(江戸)です。また、多くの古典文学の舞台であったのもまた京都(平安京)です。ただ、こういった政治の中枢が、「地方」と全く関わらずに成立していたわけではありませんし、当然「地方」の側も中央からの影響を少なからず「受けていた」わけです。これがまず第一歩です。

次に、「地方」には「地方」独自の歴史があり、それを完全にではないにせよ「自律的なストーリー」として語ることは可能です。こういった「地方独自の自律的な歴史」はむしろ地方出身者だからこそ関心が持てて、深く知ることができるものです。

上で述べたような、中央と地方の関わりや、「地方独自の歴史」を知るために、まずは「政治的中枢」に焦点があてられた日本史や古典文学をしっかり学ぶ必要があります。

例として、かすみがうら市の中志筑地区の一角には、長興寺、志筑城跡、伊東甲子太郎生家・顕彰碑、「師付の田井」といった史跡がまとまってあります。これらの貴重な史跡には、丁寧な案内文を掲示してくださっているので、万葉の時代~幕末・明治維新までの同地域の歴史の流れと中央との関わりがよくわかります。これも個人的には、日本史を受験のためにしっかり学んだからこそ、関心が持てるし理解もできることだと思います。

年明けには、長興寺にお参りして、大変美しいご本尊をありがたく拝見して非常に感銘を受けました。また長興寺には、なぜかユニークな石像がたくさんあり、その「縁起」にも興味を覚えますし、受験勉強などで疲れた時でも、その石像を見れば心が和むかもしれないと思います(古文についてはまた記事を改めて書きます)。

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