早大入試日程について思うこと

12日より、一連の早大入試日程が本格的に開始されました。明日15日が法学部の入試になりますが、私が受験した時を含め、以前は21日が法学部の入試日でした。政治経済学部入試は、試験の形式自体は大幅に変わったものの、20日に実施というのは変わらずです(個人的に関係が深いこの2つの学部について語ることがどうしても多くなっていますが、もちろん早稲田大学のすべての学部・学科の入試に関心があります)。

つまり以前は、政経学部と法学部の入試が連続していたわけです。そして、私もかつてその日程での受験に臨んだ経験があります。両方に合格するようなケースもあれば、どちらか一方に合格というケースも少なくないと思います(私は後者です)。

「総合問題」になる以前の政経入試は、受験難易度の高さの割には一見与しやすいように見えても、実は非常に高いレベルの知識が要求され、かつ合格に必要な「得点率」も他学部より高いというものでした。法学部は、私が受験した時から英語は超長文で、国語は現代文が極めて難しく、漢文まであるというのは変わらずで、英語の文法問題と英作文は難化しています。

今現在、政経学部入試と法学部入試が連続することはもはやなく、政経学部に至っては、20日は総合問題「1科目」だけです。それでもなお、この2学部を筆頭に、早稲田の入試問題を読み解き正答するのは、相当に骨の折れる営為であり、偏差値70を優に超える受験生であっても、スラスラ解いて労せずに合格できるようなヤワな試験ではありません。

地方からの早大受験生の方々は、全統模試で上位になったり、そこで良い判定が出たことや、地元の静かな環境で過去問を解いたらすごく正答率が高かったといった経験をお持ちかもしれません。しかし、早稲田の本番の入試は「未体験の領域」になることは間違いなく、そのことは覚悟しておかなくてはなりません。

地方から早稲田を受験される方一般に向けてとにかく伝えたい(もちろん受講生の方には特別に精神面の強化策・フォロー策を講じます)のは、大学の建物の大きさと多さ、大学周辺の交通機関の混雑と人の多さ(物見遊山的な人や良からぬ意図を持った人もいます)とが醸し出すあの入試当日の「特異な(異様な)雰囲気」に呑まれず、どこまでも「平常心」で、ご自身がこれまでの人生で習得してきたことすべてを出しきってきていただきたい、ということです。

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