小倉優子さんの早大受験の結果が3月6日に公表され、残念ながら早大教育学部は不合格だったとのことです。子育てと芸能活動と並行しながら受験勉強と受験を完遂されたこと自体は、私も手放しで称賛されるべきことだと思います。
ただ、早大受験講座の運営者として、この件につき人並み以上の関心を抱いていた私としては、考えられる「早大受験」・「受験一般」への教訓を導き出したいと思います。
まず、「どうしても早稲田に合格したい」ということだったのであれば、最少でも3学部以上は受けておくべきだったと思います(その併願についても、日本女子大も学習院も同様に厳しいので、早稲田の「文キャン」に場所が近く、実際に補欠合格された学習院女子だけに絞っておいた方が良かったと思います)。
また、どのように勉強されたのか、その「質」と「量」については当然知る由はないものの、勉強の「烈度」は明らかに不足していたという印象は拭えません。個人的に、早稲田ほど「受かりそうで受からない大学」はないと考えており、偏差値が仮に65近くあったとしても、「受かったらいいな」程度の意気込みでは簡単に弾き飛ばされてしまうのは目に見えています。
小倉優子さんは基本ご自分で勉強されていたようにお見受けしますが、全科目についての指導を、固定的に一年間受けるべきだったと思います。このことについて私がさらに感じたのは、「高校生」の方々と「社会人」の方々とで、教え方が同じではいけないので、それぞれに合った教え方が求められるということです。「学び直し」という言葉がライトな形で盛んに喧伝されていますが、私としては、改めて大学で、とりわけ早稲田大学で学ぼうという社会人の方々の強烈な「問題意識」にも見合う「インテンシブな指導」も備えておく必要を痛感します。