早稲田大学では、今年度4月より「100分授業」となっています。私は個人的に、この措置をあまり好ましく捉えていません。確かに、「講義」に「演習(ゼミ)」の要素をもっと持ち込んだり、講義の半ばに休憩をはさむことも可能でしょう。ですが、それらは私の恩師のお一人である教授が「90分」の枠で十分になされていたことです。
それより私が問題だと思うのが、「ゼミ」の時間が野放図に延長されてしまうケースです。ゼミの長さが、2時間30分~3時間以上になってしまうようなケースは正直尋常ではないと思います。自己充足的な「ゼミ」という場で、「長時間」の問題を提起するのは、「やる気のない人・音を上げた人」のように捉えられてしまうおそれを感じるため、なかなか難しいものです。個人的に、ゼミの時間の延長は30~45分から、どんなに多くても1時間程度が適当だと思います。
さらに問題なのが、ゼミが5・6限等の遅い時間に開始されるケースでの、ゼミ時間の延長です。横浜や千葉からの通学であっても1時間以上かかるのでしょうし、特に女子学生の夜間の1人歩き(特に終電やそれに近いような時間での)はやはり望ましいとは言えないでしょう。常磐線で通学するようなケースならなおのことです(おそらく今でも早稲田に「22号館」はあるものの)。早稲田には「議論」の良き伝統はあるにせよ、それは「長時間」と必ずしも結びつく話ではないと考えます(いわゆる「論破」とも)。
早稲田大学による、いわゆる「大学10兆円ファンド」への申請については良かったと思います。若干無礼な書き方にはなりますが、「何で早稲田が?」(私立大学による申請は早稲田と東京理科大のみ)と思われる状況での採用となれば、逆に「儲けもの」だからです(あくまで今現在早稲田大学と何ら直接的な関わりのない個人の見解です。またその上述の点について、茨城県の魅力度ランキングの話に近いものを個人的に感じています)。