当講座は、地歴公民科目の中で『日本史』や『世界史』ではなく、基本的には『政治・経済』のみを提供しております。私個人は、『日本史』で早大を受験していました。浪人時には日本史は受講していなかったものの、英語以上に安定して高得点が望めた科目でした。
ですが、今となっては正直ほとんど覚えていないため、指導可能な科目として提供できないというのが理由です。それとは反対に、早稲田の法学部と政治学研究科で学んできた過程で『政治・経済』で扱う内容についての知識は自ずと増えていきました。
『政治・経済』は、大学で法律学・経済学・政治学をこれから学ぼうとされる方にとって、講義の内容と直結しますし、大切な基礎となるものです。また、社会科学系の学部では、歴史的な事象を社会科学的な視座から分析する講義を受講する機会や、ゼミ発表やゼミ論でそういった視座からの報告を行える機会もあると思います。
社会科学的な分析の普及には、ミクロ経済学、ゲーム理論や統計学の貢献が大きいと個人的に思います。こういった学問分野について大学で効果的に学ぶ上でも(一般教養として学ぶ場合でも)、『政治・経済』で学ぶ知識や計算問題が基盤として重要です。
なお、『日本史』の「現代史」については、自分からどんどん予習していってしまって、高校の授業でも定着・確認をはかるといったことをしておいた方が良いと思います。